歯科医院の新規開業時に「歯科衛生士の求人方法について教えてほしい」と院長先生からよく質問されるので、今回は、新規開業時の衛生士の求人方法についての概要を分かりやすく3つの段階に分けて詳細にお話していきます。
目次は、読みたいところをタップして飛べます。
歯科衛生士の求人媒体
最初は、歯科衛生士の求人媒体についてです。
歯科衛生士の求人内容についてお話をするには、最初は、求人媒体について話しておかないとどの媒体を利用すればいいのかわからないし、自分の医院に適した媒体もわからないので、求人媒体についてお話ししていきます。
求人情報誌
最初は、求人情報誌についてです。
求人情報誌は、1回当たりの掲載料が、20万円〜50万円位のものまであります。
広告会社や掲載期間などにより金額は、変わってきます。
1回当たりの掲載料が高額なので、できれば、1度の掲載で採用まで成功させたいところだと思います。そのためには、掲載原稿の内容が重要になってくるところです。
ハローワーク
次は、ハローワークについてです。
ハローワークでも求人の申込ができます。
ハローワークは、基本無料で求人の申込ができますが、求人を申し込むことができるのは、原則として雇用保険適用事業所単位です。ようするに雇用保険の適用事業者でなければ、求人の申込ができないということになります。
衛生士専門学校
次は、衛生士専門学校についてです。
衛生士専門学校の卒業生を対象に求人票をだし募集をする方法です。
卒業予定の前年11月くらいから募集をして翌年3月の卒業と同時にクリニックに就職してもらいます。
未経験者の募集になるので、採用後の研修体制が必要になってきます。
もしくは、卒業前から実習見習いでアルバイト雇用し、卒業した時に正社員として正式採用とする院長先生もいらっしゃいます。
人材紹介会社
次は、人材紹介会社についてです。
人材紹介会社は、求人広告を出すと向こうから営業をかけてきます。
成功報酬にはなりますが、1名採用でおおよそ70万円からと、かなり高額な費用になります。
できれば避けたいところです。
自院サイト
次は、自院サイトについてです。
自院サイトは、クリニックのホームページとは別に求人広告のためだけのクリニックのサイトのことです。
初期投資としては、サイト開設の費用が、おおよそ30万円〜50万円位かかります。
初期投資としては、高額になりますが、衛生士が採用できれば、費用対効果としては、悪くはないと思います。
ここまでで、歯科衛生士の求人媒体について分かったと思うので、次は、求人媒体に掲載する情報についてお話ししていきます。
歯科衛生士の求人掲載情報
次は、求人掲載情報についてです。
求人媒体が決まったら、次はその媒体に掲載する情報をまとめていかなければなりません。
求人掲載情報の内容によって応募の有無が決まってくると言われているくらい掲載情報は、重要になってきます。
求人掲載情報について5つの項目に分けお話ししていきます。
仕事の内容
最初は、仕事の内容についてです。
歯科衛生士の仕事の内容としては、予防歯科、保健指導、口腔内ケア、診療補助、スケーリングなどありますが、主としてやってもらうことは、何かを明らかにしたほうがいいです。
給与金額
次は、給与金額についてです。
給与金額については、正社員であれば、月額固定給の金額を書き、アルバイトであれば、時給いくらなのかを書いておいたほうがいいです。
正確な金額が分からなければ、目安となる金額をいくらからいくらまでのように書いておいたほうがいいです。(例えば、月額25万円〜40万円とか時給2,500円以上とか)のように、 金額の下限と上限を書いておくようにしてください。
福利厚生
次は、福利厚生についてです。
衛生士の求人では、福利厚生を重要視する人も多くいますので、福利厚生に関する項目も具体的に書いておくことをお勧めします。社会保険の加入や年に一度の健康診断など詳細に書いて下さい。
勤務形態
次は、勤務形態についてです。
勤務形態も重要な項目になります。
勤務日、勤務時間、休日、有給などを書いてください。
労働契約書を作成して明記しておく歯科医院も多くありますので、検討してみてください。
クリニックPR
次は、クリニックのPRについてです。
求人広告を掲載する際には、クリニックのPRも重要になります。
歯科衛生士は、求人募集を探すときにどんな歯科院なのかが、気になります。
クリニックの情報を書くときに特にクリニックのいいところ、他にはないものを沢山書いておくことにより歯科衛生士からの問い合わせを増やすことができます。
ここまでで、歯科衛生士の求人掲載情報について、分かったと思うので、次は、歯科衛生士の採用手順について5つのステップに分けてお話ししていきます。
歯科衛生士の採用手順
次は、歯科衛生士の採用の手順についてです。
求人媒体が決まって、求人情報も上手くできた、なのに採用までに至らなかったということにならないために採用手順について5つのステップに分けてお話ししていきます。
電話応対
最初は、電話応対についてです。
歯科衛生士の求人募集に応募があり、歯科衛生士から応募の電話があったときに電話応対が気に入らずに面接までに至らなかったケースも少なくありません。
そんなことにならないように電話での応対を決めておかなければなりません。
応募の電話は、担当者をきめておきその方に対応してもらいます。
電話では、簡単な質問と面接の日時を決めてもらい履歴書の持参も促してください。
別の方が電話を取った場合には、速やかに担当者に変わってもらいます。
面接対応
次は、面接対応についてです。
面接は、基本的には、院長先生が対応することになります。
面接では、履歴書の確認や医院によっては、簡単な適性試験なども行っています。
関係のない質問は、極力避けるようにし、聞きたいことをあらかじめ用意しておくほうがよろしいかと思います。
採用条件
次は、採用条件についてです。
採用条件としては、希望の勤務日や勤務時間等を聞き自院の勤務条件に合うのかを判断していきます。あとは、受け答えの適性なども採用条件にいれている歯科医院もおおくいらっしゃいますので、参考にしてください。
試用期間
次は、試用期間についてです。
試用期間とは、「採用後、その人が衛生士として適格かどうかを判断するまで本採用を控える制度」のことです。試用期間は通常は、3か月位が一般的です。
試用期間の間にその方が歯科衛生士として適格かどうか、人柄や他のスタッフとの協調性などを試用期間に見ていきます。
研修制度
次は、研修制度についてです。
研修制度の対象者としては、歯科衛生士専門学校の卒業予定者、ご結婚やご出産などによる長期のブランクのある方、その他経験者であっても自院独自のスケーリングなどの研修システムなども考えておかれたほうがよろしいと思います。
まとめ
それでは、ここまでの内容を振り返ってみます。
- 歯科衛生士の求人媒体→どの媒体にすればいいのかを決める。
- 求人情報誌
- ハローワーク
- 衛生士専門学校
- 人材紹介会社
- 自院サイト
- 歯科衛生士の求人掲載情報→媒体が決まったら、掲載情報を詳細に書く。
- 仕事の内容
- 給与金額
- 福利厚生
- 勤務形態
- クリニックPR
- 歯科衛生士の採用手順→応募から採用までの手順。
- 電話応対
- 面接対応
- 採用条件
- 試用期間
- 研修制度
この記事を書いた想い
今回、「歯科衛生士の求人方法|新規開業時の求人内容についての概要」をテーマに記事を書いたのは、多くの歯科医師から「歯科医院を開業するときの衛生士の求人方法」について質問を受けるので、歯科衛生士の求人方法を3つの段階に分けて詳細に解説いたしました。
歯科医院を開業するときに衛生士を採用できなければ、歯科医院の開業で成功することが厳しいからです。
「歯科医院を開業する多くの先生方に本当に成功してほしい、そして歯科医院の廃業を減らしたい」そんな想いからこの記事を書きました。
歯科医院の開業が上手くいき、歯科医院経営が成功することを心から願っております。
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最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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