確定申告における所得税の計算がよくわからない?となげいている初心者の方に朗報です。
確定申告が得意な税理士が確定申告における所得税の計算について、初心者の方でもわかりやすい5つのステップで解説していきます。
目次は、読みたいところをタップして飛べます。
所得税の計算の概要
最初は、所得税の計算の概要についてです。
確定申告における所得税の計算は、5つのステップで進めると理解しやすくなります。
- ステップ:所得金額の計算
- ステップ:課税標準額の計算
- ステップ:課税所得金額の計算
- ステップ:申告納税額の計算
- ステップ:納付税額の計算
以上の5つのステップについて具体的に解説していきます。
1ステップ:所得金額の計算
次は、所得金額の計算についてです。
所得金額を計算する際には、どの所得に該当するのかを判定しなければなりません。
所得区分の判定
次は、所得区分の判定についてです。
所得税法では、所得の種類を10種類に分類しています。
どの所得金額に該当するのかで、所得金額の計算が違ってくるので、所得区分の判定は、重要になってきます。
収入金額の計算
次は、収入金額の計算についてです。
正しい所得区分ができたら、次は、収入金額を計算していきます。
その年1月1日から12月31日までの全ての収入金額をもれなく、集計して合計金額を計算します。
必要経費の計算
次は、必要経費の計算についてです。
収入金額の計算が終わったら、次は、必要経費の計算になります。
必要経費は、その年1年間に収入金額を得るために直接支出した必要経費が対象になります。
未払いがある場合には、必要経費に含めて計算し、前払いがある場合には、必要経費から差し引いて計算します。
所得金額の計算
次は、所得金額の計算についてです。
収入金額と必要経費の計算が終わったら、次は、所得金額の計算です。
すべての収入金額の合計額から、全ての必要経費の金額を差し引た残りの部分が、所得金額になります。
2ステップ:課税標準額の計算
次は、課税標準額の計算についてです。
所得金額の計算が終わったら、次は、課税標準額の計算になります。
合計所得金額の計算
次は、合計所得金額の計算についてです。
所得金額の計算上生じた損失のうち一定のものについては、一定の順序により利益金額と損益の通算をして合計所得金額を計算します。
課税標準額の計算
次は、課税標準額の計算についてです。
合計所得金額の計算ができたら、次は、課税標準額の計算になります。
純損失の繰越控除額がある場合には、合計所得金額から、差し引いて課税標準額を計算します。
3ステップ:課税所得金額の計算
次は、課税所得金額の計算についてです。
課税標準額の計算が終わったら、次は、課税所得金額の計算になります。
所得控除額の計算
次は、所得控除額の計算についてです。
所得控除額は、人的控除と保険料控除などに分かれています。
人的控除とは、扶養控除、配偶者控除及び基礎控除などをいいます。
扶養控除については、私の別のブログで詳細に解説していますので、こちらをご覧ください。扶養控除の解説
保険料控除とは、社会保険料、生命保険料及び地震保険料などをいいます。
保険料控除については、私の別のブログで詳細に解説していますので、こちらをご覧ください。保険料控除の解説
課税所得金額の計算
次は、課税所得金額の計算についてです。
所得控除額の計算ができたら、次は、課税所得金額の計算になります。
課税所得金額は、課税標準額から所得控除額の合計金額を差し引いて計算します。
4ステップ:申告納税額の計算
次は、申告納税額の計算についてです。
課税所得金額の計算が終わったら、次は、申告納税額の計算になります。
所得税額の計算
次は、所得税額の計算についてです。
課税所得金額の合計額に、所得税の税額表を使って税率を乗じて所得税額を計算します。
(注)平成25年1月1日から令和19年12月31日までに生ずる所得については、所得税額×2.1%の復興特別所得税額が加算されます。
税額控除額の計算
次は、税額控除額の計算についてです。
所得税額の計算ができたら、次は、税額控除額の計算になります。
税額控除額は、住宅借入金等特別控除や配当控除等があります。
申告納税額の計算
次は、申告納税額の計算についてです。
税額控除額の計算ができたら、次は、申告納税額の計算になります。
所得税額の金額から税額控除額を控除して申告納税額を計算します。
5ステップ:納付税額の計算
次は、納付税額の計算についてです。
申告納税額の計算が終わったら、次は、納付税額の計算になります。
源泉徴収税額の計算
次は、源泉徴収税額の計算についてです。
その年1月1日から12月31日までに源泉徴収された金額の合計金額を計算します。
源泉徴収税額の金額は、源泉徴収票などから確認できます。
納付税額の計算
次は、納付税額の計算についてです。
源泉徴収税額の計算が終わったら、申告納税額から源泉徴収税額の合計金額を差し引いて納付税額の金額を計算します。
源泉徴収税額の金額が申告納税額よりも大きい場合には、税金の還付になります。
まとめ
それでは、ここまでの内容を振り返ってみます。
「確定申告の所得税の計算」について悩んでいる人のために
「所得税の計算5つのステップ」についての解説
- ステップ:所得金額の計算=所得の判定→収入金額→必要経費→所得金額
- ステップ:課税標準額の計算=合計所得金額→課税標準額
- ステップ:課税所得金額の計算=所得控除額→課税所得金額
- ステップ:申告納税額の計算=所得税額→税額控除額→申告納税額
- ステップ:納付税額の計算=源泉徴収税額→納付税額又は還付金額
この記事を書いた想い
今回、「確定申告の所得税の計算|初心者のための所得税の計算5つのステップ」をテーマに記事を書いたのは、歯科医院の院長先生から、「確定申告における所得税の計算がよくわからない?」」という質問をよく受けるので、それならば、確定申告の所得税の計算の概要について書いてみようと思ったからです。
そのためには、所得税の計算5つのステップについて解説したほうが分かりやすいと思ったので、所得税の計算5つのステップについて詳しく書いてみました。
質問を24時間受け付けております。(無料で質問する!)
質問はこちら
「歯科医院を開業する多くの先生方に本当に成功してほしい、そして歯科医院の廃業を減らしたい」そんな想いから歯科医院の院長先生に確定申告で悩んでほしくないという気持ちからこの記事を書きました。
歯科医院を開業する院長先生の確定申告のお悩みを解決することにより歯科医院経営で成功することを心から願っております。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
コメント