確定申告で医療費控除の妻の分は、「夫婦の医療費は、どっちで控除するほうがいいの?」こんな悩みを持っている方必見!確定申告が得意な税理士が、夫婦の医療費控除の取り扱いについて、どっちで控除するのが有利なのかを解説していきます。
目次は、読みたいところをタップして飛べます。
医療費控除の妻の分の取り扱い
最初は、医療費控除の妻の分の取り扱いについてです。
妻の医療費が夫の医療費控除になるのかを見ていきます。
医療費控除の対象になる医療費
次は、医療費控除の対象になる医療費についてです。
医療費控除は、申告する本人及び、本人と生計を一にする家族の医療費が対象になります。
ですので、妻が夫と生計を一にしていれば、妻の医療費も夫の医療費控除の対象になります。
医療費の金額の合計金額
次は、医療費の金額の合計金額についてです。
妻の医療費が夫の医療費控除の対象になる場合には、夫の医療費の金額と妻の医療費の金額の合計金額により医療費控除ができます。
夫と妻どっちで控除するのが有利なのか
次は、夫と妻どっちで控除するのが有利なのかについてです。
妻が確定申告をしている場合には、逆に夫の医療費を妻の医療費控除にすることもできます。
しかし、夫と妻どっちで控除するのが有利なのか?を考えていきます。
どちらが有利なのかは、所得金額と税率により判定していきます。
所得金額による判定
次は、所得金額による判定についてです。
夫婦どちらかの医療費控除にするときに、夫婦の医療費の金額を合計して医療費控除をするので、なるべく所得金額が多いほうの医療費控除にしたほうが有利になります。
所得税率の判定
次は、所得税率の判定についてです。
夫婦どちらかの医療費控除にするときは、所得金額が多いほうで判定しますが、
最終的には、所得税率の高いほうの医療費控除にするのが、一番有利になります。
どういうことかというと、所得金額が多くても所得控除の金額が多くて最終的に課税される金額が少なくなる場合もあります。
なので、どちらか所得税率の高いほうの医療費控除にするほうが、最終的な所得税額がすくなくてすみます。
ここまでで、夫と妻どっちで控除するのが有利になるかは、分かったと思うので、次は、復習のために今一度医療費控除について解説しておきます。
医療費控除の概要
次は、医療費控除の概要についてです。
医療費控除は、申告する本人と生計を一にする家族の、
その年に支払った医療費や医薬品の金額が一定の金額を超えた場合に、
その超えた金額を所得金額から控除できる制度のことです。
医療費控除の対象になるもの
次は、医療費控除の対象になるものについてです。
医療費控除の対象になるのは、医師や歯科医師に支払った治療費や、
治療のための医薬品の購入費などになります。
医療費控除の対象について詳しく知りたい方は、私の別のブログで解説していますので、こちらをご覧ください。
ブログはこちら医療費控除の対象
医療費控除の金額の計算
次は、医療費控除の金額の計算についてです。
医療費控除の金額は、
1年間の医療費の金額-足きり額(注)=医療費控除の金額
(注)足きり額は、その年の所得金額の合計金額(合計所得金額)×5%と10万円とのいずれか低いほうの金額になります。
医療費控除の計算について詳しく知りたい方は、私の別のブログで解説していますので、こちらをご覧ください。
ブログはこちら医療費控除の計算
まとめ
それでは、ここまでの内容を振り返ってみます。
「確定申告で医療費控除の妻の分」について悩んでいる人のために
「夫婦の医療費は、どっちで控除するほうがいいのか?」についての解説
- 医療費控除の妻の分の取り扱い:妻の分が夫の医療費控除になるのかを判定する。
- 医療費控除の対象になる医療費:生計を一にしていれば、夫の医療費控除になる。
- 医療費の金額の合計金額:夫婦の医療費を合計して医療費控除ができる。
- 夫と妻どっちで控除するのが有利なのか:所得金額と税率で判定する。
- 所得金額による判定:所得金額の多いほうの医療費控除にする。
- 税率の判定:最終的な所得税率の高いほうの医療費控除にする。
- 医療費控除の概要:1年間の医療費の合計金額が一定の金額を超える場合に所得から控除できる。
- 医療費控除の対象になるもの:治療のための治療費や医薬品の購入費用が対象になる。
- 医療費控除の金額の計算:医療費の金額-足きり額=医療費控除の金額
この記事を書いた想い
今回、「確定申告で医療費控除の妻の分は|夫婦の医療費はとっちで控除するの」をテーマに記事を書いたのは、歯科医院の院長先生から、「確定申告で医療費控除の妻の分は、どうなるの?」という質問をよく受けるので、それならば、確定申告で医療費控除の妻の分について書いてみようと思ったからです。
そのためには、確定申告で夫婦の医療費は、どっちで控除するほうがいいのか?について解説したほうが分かりやすいと思ったので、確定申告で夫婦の医療費は、どっちで控除するほうがいいのか?について詳しく書いてみました。
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「歯科医院を開業する多くの先生方に本当に成功してほしい、そして歯科医院の廃業を減らしたい」そんな想いから歯科医院の院長先生に確定申告で悩んでほしくないという気持ちからこの記事を書きました。
歯科医院を開業する院長先生の確定申告のお悩みを解決することにより歯科医院経営で成功することを心から願っております。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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