歯科医院を開業するときの店舗物件は、どうやって決めればいいのか?そんな疑問が解決する店舗物件を3つのパターンから詳細に解説します。
歯科医院を開業するときの店舗物件を決めるときには、3つのパターンがあります。
それぞれのパターンについて順番にお話していきます。
目次は、読みたいところをタップして飛べます。
新規開業店舗物件
最初は、新規開業店舗物件です。
新規開業店舗物件とは、今までに、他の歯科医院が開業したことのない店舗物件のことです。
歯科医院を開業するときの店舗物件としては、多くの院長先生が、新規開業店舗物件での開業を考えます。
新規開業店舗物件でも、おおまかに2通りに分かれます。
テナント物件と一戸建て物件です。
テナント物件
最初は、テナント物件についてお話していきます。
テナント物件とは、建物の所有者から歯科医院を開業するための店舗を賃借料を支払いながら借りる物件です。
テナント物件は、一戸建て物件に比べて開業資金が少なくなるメリットがあります。
テナント物件でも、おおまかに4通りに分かれます。
単独物件
最初は、単独物件です。
単独物件とは、他の歯科や医科が入居していない物件のことです。
歯科医院を開業する院長先生は、ほとんどが、単独物件での開業になります。
単独物件では、集患をご自身の歯科医院単独でやらねばなりません。
医療ビル物件
次は、医療ビル物件です。
医療ビル物件とは、同じビルに他の歯科や医科が入居しているビル内の物件です。
医療ビル物件は、入居している医科によっては、集患に相乗効果がうまれるメリットがあります。
医療モール物件
次は、医療モール物件です。
医療モール物件とは、他の歯科や医科が集まったモール内の物件です。
医療モール物件は、モール内の他の医科によっては、集患に相乗効果がうまれるメリットがあります。
ショッピングモール物件
次は、ショッピングモール物件です。
ショッピングモール物件とは、大型のショッピングモール内の物件です。
ショッピングモールに訪れる人たちの集患が期待できるメリットとショッピングに来る多くの人達の目に止まり歯科医院の認知度を上げる効果があります。
テナント物件について分かったところで、次は、一戸建て物件についてです。
一戸建て物件
次は、一戸建て物件についてです。
一戸建て物件とは、更地を購入し、そこに歯科医院を建てる物件です。
一戸建て物件は、テナント物件に比べて開業資金が多額になるデメリットがあります。開業時の借入金は増えますが、開業後の家賃はかからないメリットがあります。
一戸建て物件は、おおまかに2通りに分かれます。
診療所単独物件と住宅併用物件です。
診療所単独物件
最初は、診療所単独物件です。
診療所単独物件とは、自宅とは別に診療所を単独で建てる物件のことです。
診療所単独物件は、診療所の規模にもよりますが、住宅併用物件に比べると開業資金が少なくてすみます。
住宅併用物件
次は、住宅併用物件です。
住宅併用物件とは、1階は歯科医院、2階は自宅のように歯科医院と住宅を併用で建てる物件のことです。
住宅併用物件は、自宅も併用で建てるので、診療所単独物件に比べると開業資金が多くかかります。
新規開業店舗物件についてわかったと思うので、次は、居抜き店舗物件についてです。
居抜き店舗物件
居抜き店舗物件とは、他の歯科医院が撤退した後に設備や医療機器などをそのままで売買または賃貸借される物件です。
居抜き店舗物件は、設備や医療機器などがついているので、売買金額や賃貸料が通常よりも高額になるデメリットがありますガ、開業時の設備や医療機器の購入金額が低く抑えられるメリットもあります。
居抜き店舗物件は、賃貸での居抜物件と売買での居抜き物件に分かれてきます。
賃貸での居抜き物件
最初は、賃貸での居抜き物件です。
賃貸での居抜き物件でも、テナント賃貸での居抜き物件と一戸建て賃貸での居抜き物件に分かれます。
テナント賃貸での居抜き物件
最初は、テナント賃貸での居抜き物件です。
テナント賃貸での居抜き物件とは、他の歯科医院が撤退した後に設備や医療機器などは、そのまま賃貸借契約を結んで賃貸するテナントの物件のことです。
テナント賃貸の居抜き物件は、通常のテナント賃貸物件に比べると賃料が割高になるデメリットがあります。
一戸建て賃貸での居抜き物件
次は、一戸建て賃貸での居抜き物件です。
一戸建て賃貸での居抜き物件とは、他の歯科医院が撤退した後に設備や医療機器などは、そのままで賃貸借契約を結んで賃貸する一戸建ての物件のことです。
一戸建て賃貸での居抜き物件は、通常の一戸建て賃貸に比べると賃料が割高になるデメリットがあります。
売買での居抜き物件
次は、売買での居抜き物件です。
売買での居抜き物件とは、他の歯科医院が撤退した後に設備や医療機器などは、そのまま売買契約を結んで一戸建てを買い取る居抜き物件のことです。
売買での居抜き物件でも診療所単独の居抜き物件と住宅併用の居抜き物件に分かれます。
診療所単独での居抜き物件
最初は、診療所単独での居抜き物件です。
診療所単独の居抜き物件とは、他の歯科医院が撤退した後に設備や医療機器などは、そのまま売買契約を結んで診療所単独の一戸建てを買い取る居抜き物件のことです。
診療所単独の居抜き物件は、住宅併用の居抜き物件に比べて売買金額が、低く抑えられるメリットがあります。
住宅併用での居抜き物件
次は、住宅併用での居抜き物件です。
住宅併用での居抜き物件とは、他の歯科医院が撤退した後に設備や医療機器などは、そのまま売買契約を結んで住宅併用の一戸建てを買い取る居抜き物件のことです。
住宅併用の居抜き物件は、診療所単独での居抜き物件に比べて売買金額が、多額になるデメリットがありますが歯科医院を開業した後に自宅の購入を考えなくても済むメリットがあります。
居抜き店舗物件について分かったと思うので、次は承継店舗物件についてです。
承継店舗物件
承継店舗物件とは、親から設備や医療機器をそのままで歯科医院を承継する店舗物件のことです。
承継店舗物件は、親からの相続による承継物件と親の引退による承継物件に分かれます。
親からの承継なので開業資金は、抑えられますが、設備や医療機器が老朽化している場合には、メンテナンスや買い換えに費用と手間がかかるデメリットもあります。
相続による承継物件
最初は、相続による承継物件です。
相続による承継物件とは、親からの相続により設備や医療機器と一緒に歯科医院を引き継ぐ物件のことです。
相続による承継物件は、相続財産がテナントの権利なのか一戸建ての所有権なのかでテナントによる承継物件もしくは、一戸建てによる承継物件に分かれてきます。
テナントによる承継物件
最初は、テナントによる承継物件です。
テナントによる承継物件とは、親がテナント開業していた場合に相続によりテナントの賃貸借の権利を相続した場合の承継物件のことです。
賃貸契約によっては、テナントの権利が引き継がれない場合もありますので、注意が必要になってきます。
一戸建てによる承継物件
次は、一戸建てによる承継物件です。
一戸建てによる承継物件とは、親が一戸建て開業していた場合に相続により一戸建ての所有権を相続した場合の承継物件のことです。
一戸建てによる承継物件は、所有権の相続になるので、問題なく引き継ぐことができます。
一戸建ての相続になるので、テナントの権利の相続に比べると相続税が多額になるデメリットがあります。
引継ぎによる承継物件
次は、引継ぎによる承継物件です。
引継ぎによる承継物件とは、親の引退に伴い歯科医院を引き継ぐ場合の承継物件のことです。
引継ぎによる承継物件は、親がテナント開業していた場合と一戸建て開業していた場合によりテナントによる承継物件と一戸建てによる承継物件に分かれてきます。
テナントによる承継物件
最初は、テナントによる承継物件です。
テナントによる承継物件とは、親の引退に伴いテナントの権利を引き継ぐ場合の承継物件のことです。
テナントによる引継ぎ物件は、テナントの賃貸借契約書の内容によっては、権利を引き継げない場合もあるので注意が必要になります。
一戸建てによる承継物件
次は、一戸建てによる承継物件です。
一戸建てによる承継物件とは、親の引退に伴い一戸建ての所有権を引き継ぐ場合の承継物件のことです。
一戸建てによる承継物件は、親の所有する一戸建てを賃貸借するか贈与により物件の所有権を取得するかになりますが、贈与税が多額になる場合がありますので、税金問題を考えると賃貸借契約を結んで、親から賃貸借するほうが良い場合もあります。
まとめ
それでは、ここまでの内容を振り返ってみます。
歯科院を開業するときの店舗物件を決める3つのパターンの概要について
- 新規開業店舗物件=その場所では歯科医院の開業がはじめての店舗物件
- テナント物件=賃貸借契約による物件
- 単独物件
- 医療ビル物件
- 医療モール物件
- ショッピングモール物件
- 一戸建て物件=売買による物件
- 診療所単独物件
- 住宅併用物件
- 居抜き店舗物件=他の歯科院が撤退した後の店舗物件
- 賃貸での居抜き物件
- テナント賃貸での居抜き物件
- 一戸建て賃貸での居抜き物件
- 売買での居抜き物件
- 診療所単独での居抜き物件
- 住宅併用での居抜き物件
- 承継店舗物件=親からの相続もしくは、引継ぎによる店舗物件
- 相続による承継物件
- テナントによる承継物件
- 一戸建てによる承継物件
- 引継ぎによる承継物件
- テナントによる承継物件
- 一戸建てによる承継物件
この記事を書いた想い
今回、「歯科医院を開業するときの店舗物件を決める3つのパターンを大公開!」をテーマに記事を書いたのは、歯科医院を開業するときの店舗物件について、歯科医師から「店舗物件は、どうやって決めればいいの?」という質問をよく受けるので、店舗物件を決めるときのポイントを3つのパターンに分けて解説しました。
そのためには、新規開業店舗物件、居抜き店舗物件、承継店舗物件の内容ついての詳しい概要をすべてお話ししたほうが良いと思ったからです。
「歯科医院を開業する多くの先生方に本当に成功してほしい、そして歯科医院の廃業を減らしたい」そんな想いからこの記事を書きました。
歯科医院の開業が上手くいき、歯科医院経営が成功することを心から願っております。
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最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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