歯科医院を開業するときは、新規開業以外にはないの?|そんな疑問にお答えする歯科医院の開業についての詳しい概要を全てお話しします。
歯科医院を開業するときは、新規開業の歯科医師が多くいますが、歯科医院の開業については、大まかに分けると新規開業、居抜き開業及び承継開業があります。
それぞれの開業についてお話していきます。
最初は、新規開業についてお話します。
目次は、読みたいところをタップして飛べます。
新規開業
新規開業は、そこの場所では、いままでに誰も開業したことがない初めての歯科医院の開業のことです。
新規開業の場合には、大きく分けるとテナント開業と一戸建て開業があります。
テナント開業
テナント開業は、診療所の場所を賃貸契約を結んで借りる形態の開業のことです。
テナント開業の場合には、大きく分けると単独開業、医療ビル開業、医療モール開業及びショッピングモール開業があります。
それぞれについてお話ししていきます。
単独開業
最初は、単独開業です。
単独開業は、他の医科または歯科の入居がない歯科医院単独での開業のことです。
歯科医院のテナント開業の場合には、ほとんどが単独開業になります。
医療ビル開業
次は、医療ビル開業です。
医療ビル開業は、他の医科が入居しているビルでの開業になります。
通常は、内科、眼科、小児科、耳鼻科などのいくつかの医科が入居していてお互いの集患にメリットがあります。
医療モール開業
次は、医療モール開業です。
医療モール開業は、医療ビル開業に近い開業形態になります。
ビル内ではなく、色々な医科が集まっているモール内での開業になります。
医療モール開業は、色々な医科が集まっているので、集患については、相乗効果によるメリットがあります。
ショッピングモール開業
最後は、ショッピングモール開業です。
ショッピングモール開業は、大型のショッピングモール内での開業になります。
ショッピングモール開業は、ショッピングに来る人の集患が見込めるので、通常よりも早く歯科院の認知度があがるメリットがあります。
テナント開業について、一通りがわかったら、次は、一戸建て開業のお話をしていきます。
一戸建て開業
一戸建て開業は、テナント開業とは違い診療所の場所を賃貸で借りるのではなく、土地を購入し建物を立てて歯科医院を開業する形態の開業のことです。
一戸建て開業は、テナント開業のように毎月の賃貸料は発生しませんが、開業時に土地の購入と建物の建築に多額の費用がかかるデメリットがあります。
一戸建て開業には、診療所単独での開業と住宅併用での開業にわかれます。
診療所単独開業
最初は、診療所単独での開業です。
診療所単独での開業は、自宅とは別に診療所を単独で建てての開業になります。
自宅併用よりも開業時の資金が少なくて済むメリットがあります。
住宅併用での開業に比べて毎日の通勤に時間がかかるデメリットがあります。
住宅併用開業
次は、住宅併用での開業です。
住宅併用での開業は、診療所を立てるときに、1階は診療所、2階は自宅のように自宅も併用で建てての開業になります。
自宅も一緒に立てるので、開業時の資金が多額になるデメリットがあります。
診療所単独での開業に比べて毎日の通勤に時間がかからないメリットがあります。
次は、居抜き開業についてお話していきます。
居抜き開業
ここからは、居抜き開業についてのお話です。
居抜き開業には、賃貸での居抜き開業と診療所を買い取る売買での居抜き開業があります。
賃貸開業
最初は、賃貸での居抜き開業のお話です。
賃貸での居抜き開業は、それまでにそこの場所に他の歯科医院が入っていた物件を新たに賃貸契約を結んで借りる形態の開業です。
賃貸での居抜き開業でもテナント開業と一戸建て開業に分かれます。
テナント開業
最初は、テナント開業のお話です。
居抜き開業でのテナント開業は、他の歯科医院が撤退したあとに、そのテナント物件を居抜きで賃貸契約を結んで借りる形態の開業です。
居抜きでのテナント賃貸の場合には、通常よりも賃料が割高になるデメリットがありますが、開業時の資金が低く抑えられるメリットもあります。
一戸建て開業
次は、一戸建て開業のお話です。
居抜きでの一戸建て開業は、他の歯科医院が撤退したあとに、その一戸建て物件を居抜きで賃貸契約を結んで借りる形態の開業です。
居抜きでの一戸建て賃貸の場合には、通常よりも賃料が割高になるデメリットがありますが、開業時の資金が低く抑えられるメリットもあります。
次は、診療所を買い取る売買での居抜き開業のお話です。
買取開業
居抜き開業での一戸建て買取での開業は、他の歯科医院が撤退した後に、その一戸建物件を購入する形態の開業です。
居抜きでの買取の場合には、購入物件により診療所単独もしくは、住宅併用に分かれてきます。
診療所単独開業
最初は、診療所単独開業のお話です。
居抜き開業で一戸建て買取開業での診療所単独開業は、他の歯科医院が撤退した後に、買取した物件が診療所単独の物件になります。
診療所単独だと住宅併用に比べて買取金額が低く抑えられるメリットがあります。
住宅併用開業
次は。住宅併用開業のお話です。
居抜き開業で一戸建て買取開業での住宅併用開業は、他の歯科医院が撤退した後に、買取した物件が住宅併用の物件になります。
住宅併用だと診療所単独に比べて買取金額が高くなるデメリットがありますが、毎日の通勤に時間がかからないメリットもあります。
最後は、承継開業のお話をします。
承継開業
承継開業は、親からの相続による開業と親の引退に伴い事業を引継ぐ開業があります。
相続での承継
最初は、親からの相続による承継開業です。
相続での承継開業は、親がテナント開業していた場合のテナントの権利を相続した場合の引継ぎ開業と一戸建てを相続により引き継いだ場合の一戸建て引継ぎ開業があります。
テナント開業
最初は、テナントの引継ぎ開業です。
テナント引継ぎ開業は、親が歯科医院をテナント開業していて相続によりテナント賃貸の権利と医療機器全般を引き継ぐ形態の開業です。
賃貸契約によっては、テナント賃貸の権利を引き継がれない場合もあります。
一戸建て開業
次は、一戸建て引継ぎ開業です。
一戸建て引継ぎ開業は、親が歯科医院を一戸建て開業していて相続により一戸建ての歯科医院及び医療機器全般を引き継ぐ形態の開業です。
一戸建て引継ぎ開業の場合には、相続税の問題さえクリアできれば、歯科医院自体は、問題なく引継ぎできます。
次は、親の高齢により歯科医師を引退する場合に、その歯科医院を引き継ぐ開業のお話です。
引継ぎでの承継
親の引退にともない歯科医院を引き継ぐ場合には、テナントの引継ぎと一戸建ての引継ぎがあります。
テナント開業
最初は、テナントの引継ぎ開業です。
テナント引継ぎ開業は、親が歯科医院をテナント開業していて親の引退によりテナント賃貸と医療機器全般を引き継ぐ形態の開業です。
賃貸契約によっては、テナント賃貸を引き継がれない場合もあります。
一戸建て開業
次は、一戸建て引継ぎ開業です。
一戸建て引継ぎ開業は、親が歯科医院を一戸建て開業していて親の引退により一戸建ての歯科医院及び医療機器全般を引き継ぐ形態の開業です。
一戸建て引継ぎ開業の場合には、税金の問題があるので、親と賃貸契約を結ぶか親から譲渡により引き継ぐかになります。
税金の問題さえクリアできれば、引継ぎ開業はできます。
テナント引継ぎ及び一戸建て引継ぎのどちらも引き継ぐ設備や医療機器が老朽化している場合には、メンテナンスや買い替えに高額な資金を要する場合があります。
まとめ
それでは、ここまでの内容を振り返ってみます。
歯科医院の開業には、新規開業以外に居抜き開業と承継開業がある。
- 新規開業
- テナント開業
- 単独開業
- 医療ビル開業
- 医療モール開業
- ショッピングモール開業
- 一戸建て開業
- 診療所単独
- 住宅併用
- 居抜き開業
- 賃貸
- テナント
- 一戸建て
- 売買
- 診療所単独
- 住宅併用
- 承継開業
- 相続
- テナント
- 一戸建て
- 引継ぎ
- テナント
- 一戸建て
新規開業は、いままでに誰も歯科医院での開業がない場所での開業をいう。
居抜き開業は、誰かが歯科医院を開業していた場所で居抜きでの開業をいう。
引継ぎ開業は、親からの相続もしくは、引退に伴う歯科医院の引継ぎによる開業をいう。
この記事を書いた想い
今回、「歯科医院を開業するときは、新規開業だけなの?|開業についての詳細を解説!」をテーマに記事を書いたのは、歯科医院を開業するときに、歯科医師から「開業は、新規開業だけですか?」という質問をよく受けるので、新規開業以外にも居抜き開業や承継開業があることを分かってもらうために記事を書いてみました。
そのためには、新規開業、居抜き開業及び承継開業についての詳しい概要をすべてお話しすることが良いと思ったからです。
「歯科医院を開業する多くの先生方に本当に成功してほしい、そして歯科医院の廃業を減らしたい」そんな想いからこの記事を書きました。
歯科医院の開業が上手くいき、歯科医院経営が成功することを心から願っております。
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最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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