年末調整の配偶者控除の年収｜１０３万円の壁の見直しを徹底解説

年末調整の配偶者控除の年収「て何？１０３万円の壁って何？何が見直されたの？」こんな疑問を抱えている方必見！今回は、年末調整が得意なベテラン税理士が、年末調整の配偶者控除の年収について、１０３万円の壁の見直し等を親切丁寧に解説します。

配偶者控除の概要

最初は、配偶者控除の概要についてです。

１０３万円の壁の見直しを理解するためにも、復讐のため、配偶者控除の概要について解説します。

配偶者控除の要件

次は、配偶者控除の要件についてです。

配偶者控除の要件は、納税者の控除対象配偶者に該当し、一定の所得金額以下であることです。
(注1）控除対象配偶者とは、同一生計配偶者のうち納税者の所得金額の合計額（繰越損失控除前）が１千万円以下の場合の配偶者をいいます。
（注2）同一生計配偶者とは、生計を一にする配偶者（青色事業専従者として給与の支払を受ける者及び白色事業専従者を除く。）で、その者の所得金額の合計額（繰越損失控除前）が４８万円以下である者をいいます。

配偶者控除の年収制限

次は、配偶者控除の年収制限についてです。

配偶者控除の対象になるためには、その配偶者の年収制限があります。
給与所得であれば、年収１０３万円以下で、その他の所得であれば、年収４８万円以下であることです。

配偶者控除の金額

次は、配偶者控除の金額についてです。

控除額は、控除を受ける納税者本人の合計所得金額及び控除対象配偶者の年齢により次の通りになります。

①納税者本人の合計所得金額が900万円以下の場合
一般の控除対象配偶者　　38万円
老人控除対象配偶者　　　48万円

②納税者本人の合計所得金額が900万円超950万円以下の場合
一般の控除対象配偶者　　26万円
老人控除対象配偶者　　　32万円

③納税者本人の合計所得金額が950万円超1000万円以下の場合
一般の控除対象配偶者　　13万円
老人控除対象配偶者　　　16万円
（注）老人控除対象配偶者は、控除対象配偶者のうち年齢70歳以上の人です。

１０３万円の壁

次は、１０３万円の壁についてです。

多くの人が一度は、聞いたことがある１０３万円の壁とは、給与所得だけの場合に配偶者の年収が１０３万円以下の場合に控除対象配偶者になるからです。
１０３万円とは、給与所得控除額の５５万円＋基礎控除額の４８万円＝１０３万円です。

１０３万円の壁の見直し

次は、１０３万円の壁の見直しについてです。

令和７年度の税制改正により、１０３万円の壁が１２３万円に見直されることになりました。

給与所得控除額の見直し

次は、給与所得控除額の見直しについてです。

令和７年度の税制改正において、給与所得控除額が見直されることになりました。

金額の見直し

次は、金額の見直しについてです。

給与所得控除額の金額が見直されたのは、給与等の収入金額が１６２．５万円以下について５５万円から６５万円に見直されました。

見直しの時期

次は、見直しの時期についてです。

年末調整は、令和７年分の年末調整からとなります。
源泉徴収税額での適用は令和８年１月１日以降に支払う給与等からとなります。

基礎控除額の見直し

次は、基礎控除額の見直しについてです。

令和７年度の税制改正において、基礎控除が見直されることになりました。

金額の見直し

次は、金額の見直しについてです。

基礎控除の金額が見直されたのは、合計所得金額が２,３５０万円以下について４８万円から５８万円に見直されました。

見直しの時期

次は、見直しの時期についてです。

年末調整は、令和７年分の年末調整からとなります。
源泉徴収税額での適用は令和８年１月１日以降に支払う給与等からとなります。

まとめ

それでは、ここまでの内容を振り返ってみます。

「年末調整の配偶者控除の年収」で悩んでいる人のために
「１０３万円の壁の見直し」についての解説

1. 配偶者控除の概要
   • 配偶者控除の要件：控除対象配偶者に該当し、一定の所得金額以下であること
   • 配偶者控除の年収制限：年収１０３万円以下であること
   • 配偶者控除の金額：１３万円から４８万円
2. １０３万円の壁：年収が１０３万円を超えると配偶者控除を受けられない
3. １０３万円の壁の見直し：１０３万円から１２３万円に見直し
   • 給与所得控除額の見直し：５５万円から６５万円に見直し、令和７年分の年末調整から
   • 基礎控除額の見直し：４８万円から５８万円に見直し、令和７年分の年末調整から

この記事を書いた想い
今回、「年末調整の配偶者控除の年収｜１０３万円の壁の見直しを徹底解説」をテーマに記事を書いたのは、歯科医院の院長先生から、「年末調整の配偶者控除の年収って何？１０３万円の壁って何？何が見直されたの？」という質問をよく受けるので、それならば年末調整の配偶者控除の年収について詳しく書いてみようと思ったからです。

そのためには、１０３万円の壁の見直しについて詳しく解説したほうが分かりやすいと思ったので、１０３万円の壁の見直しについて詳しく書いてみました。
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「歯科医院を開業する多くの先生方に本当に成功してほしい、そして歯科医院の廃業を減らしたい」そんな想いから歯科医院の院長先生に年末調整で悩んでほしくないという気持ちからこの記事を書きました。

歯科医院を開業する院長先生の年末調整のお悩みを解決することにより歯科医院経営で成功することを心から願っております。

最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。