年末調整で扶養控除になる金額は「いくらなの?103万円の壁って何?」こんな疑問を抱えている方必見!年末調整が得意なベテラン税理士が、年末調整で扶養控除を受けるための金額について税制改正などを踏まえて分かりやすく解説します。
目次は、読みたいところをタップして飛べます。
年末調整で扶養控除になる金額
最初は、年末調整で扶養控除になる金額についてです。
年末調整で扶養控除を受けるためには、一定の要件に該当していることが必要になります。
扶養控除の要件
次は、扶養控除の要件についてです。
扶養控除の対象になる控除対象扶養親族は、下記の要件に該当する人になります。
1:給与の支払いを受ける人と生計を一にする親族
2:扶養親族のうち、年齢16歳以上の人
3:所得金額が一定の金額以下の人
扶養控除の所得金額
次は、扶養控除の所得金額についてです。
扶養控除を受けるためには、扶養控除の対象になる人の所得金額に制限があります。
扶養控除の対象になる扶養親族が給与所得者であれば、その年に支払いを受ける給与の金額が103万円以下(給与所得控除額55万円、基礎控除額48万円)であること。
(注)一般に言われている103万円壁ということです。
103万円の壁
次は、103万円の壁についてです。
よく言われている103万円の壁とは、給与所得者が、扶養控除の対象になるかならないかの判断基準が103万円になるからです。
103万円の壁の見直し
次は、103万円の壁の見直しについてです。
今まで言われていた扶養控除の適用要件の一つでもある103万円の壁が123万円に見直されることになりました。
見直しの時期
次は、見直しの時期についてです。
103万円の壁が見直される時期については、令和7年分の所得税から適用されますが、源泉徴収税額表等の改正は令和8年1月1日からとなっています。
つまり、源泉徴収での適用は令和8年1月1日以降に支払う給与等からとなります。
令和7年分は年末調整で対応することとなります。
基礎控除の見直し
次は、基礎控除の見直しについてです。
令和7年度の税制改正において、基礎控除が見直されることになりました。
基礎控除の金額の見直し
次は、基礎控除の金額の見直しについてです。
基礎控除の金額が見直されたのは、合計所得金額が2,350万円以下について48万円から58万円に見直されました。
見直しの時期
次は、見直しの時期についてです。
基礎控除の見直される時期については、令和7年分の所得税から適用されますが、源泉徴収税額表等の改正は令和8年1月1日からとなっています。
つまり、源泉徴収での適用は令和8年1月1日以降に支払う給与等からとなります。
令和7年分は年末調整で対応することとなります。
給与所得控除額の見直し
次は、給与所得控除額の見直しについてです。
令和7年度の税制改正において、給与所得控除額が見直されることになりました。
給与所得控除額の金額の見直し
次は、給与所得控除額の金額の見直しについてです。
給与所得控除額の金額が見直されたのは、給与等の収入金額が162.5以下について55万円から65万円に見直されました。
見直しの時期
次は、見直しの時期についてです。
給与所得控除額の見直される時期については、令和7年分の所得税から適用されますが、源泉徴収税額表等の改正は令和8年1月1日からとなっています。
つまり、源泉徴収での適用は令和8年1月1日以降に支払う給与等からとなります。
令和7年分は年末調整で対応することとなります。
まとめ
それでは、ここまでの内容を振り返ってみます。
「年末調整で扶養控除になる金額」で悩んでいる人のために
「103万円の壁の見直しなど」についての解説
- 年末調整で扶養控除になる金額
- 扶養控除の要件:16歳以上の同一生計の親族で所得金額が一定金額以下の人
- 扶養控除の所得金額:扶養控除の対象になる人の給与の金額は103万円以下
- 103万円の壁
- 103万円の壁の見直し:103万円の壁が123万円に見直し
- 見直しの時期:令和7年分の年末調整から
- 基礎控除の見直し
- 基礎控除の金額の見直し:合計所得金額2,350万円以下について48万円から58万円
- 見直しの時期:令和7年分の年末調整から
- 給与所得控除額の見直し
- 給与所得控除額の金額の見直し:55万円から65万円
- 見直しの時期:令和7年分の年末調整から
この記事を書いた想い
今回、「年末調整で扶養控除になる金額|103万円の壁の見直しを徹底解説」をテーマに記事を書いたのは、歯科医院の院長先生から、「年末調整で扶養控除になる金額は、いくらなの?103万円の壁って何?」という質問をよく受けるので、それならば年末調整で扶養控除になる金額について詳しく書いてみようと思ったからです。
そのためには、103万円の壁の見直しなどについて詳しく解説したほうが分かりやすいと思ったので、103万円の壁の見直しなどついて詳しく書いてみました。
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「歯科医院を開業する多くの先生方に本当に成功してほしい、そして歯科医院の廃業を減らしたい」そんな想いから歯科医院の院長先生に年末調整で悩んでほしくないという気持ちからこの記事を書きました。
歯科医院を開業する院長先生の年末調整のお悩みを解決することにより歯科医院経営で成功することを心から願っております。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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