確定申告で医療費控除を受けたのに「思ってたよりも税金があまり戻らなかった!」と感じている人のために、確定申告が得意な税理士が、税金を減らすための医療費控除の受け方について解説します。
税金を減らすための医療費控除の方法を理解するには、医療費控除の対象期間や医療費控除の概要についても知らなければなりません。ですので、先に税金を減らすための医療費控除の方法についてお話しし、その後に医療費控除の対象期間や医療費控除の概要についてもお話していきます。
目次は、読みたいところをタップして飛べます。
税金を減らすための医療費控除の方法
最初は、税金を減らすための医療費控除の方法についてです。
税金を減らすためには、医療費控除を受けるときに、いくつか気を付けなければならないことがあります。
未払いの医療費を減らす
最初は、未払いの医療費を減らすことについてです。
医療費控除の対象になる医療費は、その年1月1日から12月31日までに実際に支払った医療費になります。
実際に支払った医療費なので、未払いの医療費があった場合には、医療費控除の対象になりません。
例題:12月25日に歯の治療を行い治療費30万円を請求されるが、20万円は、12月25日に 支払い残りの10万円は未払いである場合
この場合には、実際に支払った20万円だけが今年の医療費控除の対象になり、未払いの 10万円については、実際に支払った年の医療費控除の対象になります。
実際の医療費控除の金額は、20万円-10万円(足きり額)=10万円になります。
30万円を全額支払っていた場合には、30万円-10万円(足きり額)=20万円になります。
結論
未払いにしないで全額支払っていた場合には、10万円を多く控除することができるので、その分税金が減ることになります。
なるべく医療費をその年にまとめる
次は、なるべく医療費をその年にまとめることについてです。
歯の治療の予定がある場合には、なるべくその年にまとめて治療を受けるようにする。
どういうことかというと、年をまたいで治療するとそれぞれの年で医療費控除を受けることになるので、足きり額(通常は10万円)の金額が増えて医療費控除額の金額が減るので、税金を多く納付することになります。
例題:歯の治療の予定が2本ある場合で、それぞれ20万円の治療費がかかる場合
年をまたぐ場合:それぞれの年に20万円-10万円(足きり額)=10万円の医療費控除になります。10万円×2年=20万円
年をまとめた場合:その年に40万円-10万円(足きり額)=30万円の医療費控除になります。
結論
年をまとめた場合のほうが医療費控除額がトータルで10万円を多く控除することができるので、その分税金が減ることになります。
税金を減らす医療費控除の方法について分かったと思うので、更に理解を深めるために、医療費控除の対象期間や医療費控除の概要についてお話ししていきます。
医療費控除の対象期間
次は、医療費控除の対象期間についてです。
医療費控除の対象になる医療費の対象期間は、その年1月1日から12月31日までになっています。
医療費控除の概要
次は、医療費控除の概要についてです。
税金を減らすための医療費控除を受けようとするなら、医療費控除について理解しなければなりません。医療費控除を理解することにより税金を減らすことができるようになります。
医療費控除とは
次は、医療費控除についてです。
医療費控除とは、その年1月1日から12月31日までの期間に医療費控除の対象になる医療費を支払った場合に、その支払った医療費の金額から一定の金額を差し引いた金額を確定申告時に医療費控除として所得から差し引くことをいいます。
医療費控除の対象になる医療費
次は、医療費控除の対象になる医療費についてです。
支払った医療費のすべてが医療費控除の対象になるわけではありません。
医療費控除の対象になる医療費は、医師または歯科医師による診療または治療の対価や治療または療養に必要な医薬品の購入の対価等です。
医療費控除額の金額
次は、医療費控除額の金額についてです。
医療費控除額の金額は、その年1月1日から12月31日までに実際に支払った医療費の金額から保険などにより補てんされるものを差し引いて更に足きり額(通常は10万円)を控除した金額(最高200万円)になります。
まとめ
それでは、ここまでの内容を振り返ってみます。
「確定申告の医療費控除の対象期間」で悩んでいる人のために
「税金を減らすための医療費控除の方法」について
- 税金を減らすための医療費控除の方法
- 未払いの医療費を減らす:未払いの医療費を減らすようにする。
- 医療費をその年にまとめる:なるべく医療費を同じ年でまとめるようにする。
- 医療費控除の対象期間:その年1月1日から12月31日まで。
- 医療費控除の概要
- 医療費控除とは:所得金額から一定の方法で計算した医療費の金額を控除すること。
- 医療費控除の対象になる医療費:医師などによる治療の対価など。
- 医療費控除の金額:医療費の合計額から足きり額を控除した金額をいう。
この記事を書いた想い
今回、「確定申告の医療費控除の対象期間|税金を減らすための医療費控除の方法」をテーマに記事を書いたのは、歯科医院の院長先生から、「確定申告で医療費控除をうけたのに思ってたよりも税金があまり戻らなかつた!」という質問をよく受けるので、それならば、税金を減らすための医療費控除の方法について詳しく書いてみようと思ったからです。
そのためには、医療費控除の対象期間や医療費控除の概要等について解説したほうが分かりやすいと思ったので、医療費控除の対象期間や医療費控除の概要について詳しく書いてみました。
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「歯科医院を開業する多くの先生方に本当に成功してほしい、そして歯科医院の廃業を減らしたい」そんな想いから歯科医院の院長先生に医療費控除で悩んでほしくないという気持ちからこの記事を書きました。
歯科医院を開業する院長先生の医療費控除のお悩みを解決することにより歯科医院経営で成功することを心から願っております。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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