定額減税を確定申告する個人事業主の場合は、「どうやるんだろう?定額減税がよくわからない?控除方法が分からない?」こんなお悩みをお持ちの方必見!確定申告が得意なベテラン税理士が定額減税の概要と方法を親切丁寧に解説いたします。
目次は、読みたいところをタップして飛べます。
確定申告の定額減税の概要
最初は、確定申告の定額減税の概要についてです。
定額減税がよくわからないという人のために定額減税の概要から解説します。
令和6年度の税制改正に伴い、所得税額の特別控除(定額減税)が実施されることとなりました。
確定申告の定額減税の対象者
次は、確定申告の定額減税の対象者についてです。
確定申告の定額減税の対象者は、令和6年分の確定申告の納税者である居住者で、合計所得金額が1,805万円以下である人です。
確定申告の定額減税の実施時期
次は、確定申告の定額減税の実施時期についてです。
個人事業主の確定申告(不動産所得や事業所得等)の定額減税は、2024年分の確定申告時期(2025年2月から3月)に実施されることになります。
確定申告の定額減税額の計算
次は、確定申告の定額減税額の計算についてです。
確定申告の定額減税額は、次の金額の合計額です。
①本人 30,000円
②同一生計配偶者又は扶養親族1人につき 30,000円
(注)合計額がその人の令和6年分の所得税額を超える場合には、控除される金額は、その所得税額を限度とします。
確定申告による定額減税の仕方
次は、確定申告による定額減税の仕方についてです。
確定申告による定額減税は、次の2つの方法により行います。
一つ目が予定納税による定額減税の控除
二つ目が確定申告による定額減税の控除
予定納税による定額減税の控除
次は、予定納税による定額減税の控除についてです。
予定納税による定額減税の控除は、予定納税の対象になる人に適用されます。
したがって予定納税の対象にならない人は、確定申告により控除します。
納税者本人分の定額減税の控除
次は、納税者本人分の定額減税の控除についてです。
予定納税の対象になる人については、確定申告での控除を待たずに、予定納税額(注)から本人分の定額減税額に相当する金額を控除します。
(注)予定納税額は、2024年6月以後に通知される2024年分の所得税に係る予定納税額(7月)をいいます。
同一生計配偶者又は扶養親族に係る定額減税の控除
次は、同一生計配偶者又は扶養親族に係る定額減税の控除についてです。
同一生計配偶者又は扶養親族に係る定額減税額に相当する金額については、予定納税額の減額申請により予定納税額から控除されます。
(注)第1期分予定納税額又は(第1期分予定納税額から控除しても控除しきれない部分の金額は)第2期分予定納税額から控除します。
減額申請の期限等は、次の表になります。
減額申請の期限 | 納期限(振替日) | |
第1期分予定納税 | 2024年7月31日 | 2024年9月30日 |
第2期分予定納税 | 2024年11月15日 | 2024年12月2日 |
確定申告による定額減税の控除
次は、確定申告による定額減税の控除についてです。
確定申告による定額減税の控除の実施時期
次は、確定申告による定額減税の控除の実施時期についてです。
確定申告による定額減税の控除は、原則として、2024年分の所得税の確定申告(2025年2月から3月)の際に、所得税の額から控除します。
確定申告による定額減税の記載の方法
次は、確定申告による定額減税の記載の方法についてです。
申告書第一表の「災害減免額」欄の項目名を抹消し、当該項目名の欄の余白に「令和6年分特別税額控除額」と記載した上で、同欄に定額減税額を記載します。
まとめ
それでは、ここまでの内容を振り返ってみます。
「定額減税を確定申告する個人事業主」で悩んでいる人のために
「定額減税の概要と方法など」についての解説
- 確定申告の定額減税の概要:令和6年度の税制改正により実施
- 確定申告の定額減税の対象者:令和6年分の居住者である納税者で所得1,805万円以下
- 確定申告の定額減税の実施時期:2025年の2月から3月
- 確定申告の定額減税額の計算:本人3万円+扶養親族等1人につき3万円
- 確定申告による定額減税の仕方:予定納税による控除と確定申告による控除がある。
- 予定納税による定額減税の控除:予定納税の対象者に適用
- 納税者本人分の定額減税の控除:予定納税1期分又は2期分から控除
- 同一生計配偶者又は扶養親族に係る定額減税の控除:減額申請により控除
- 確定申告による定額減税の控除
- 確定申告による定額減税の控除の実施時期:2025年の2月から3月
- 確定申告による定額減税の記載の方法:申告書第一表に記載する。
この記事を書いた想い
今回、「定額減税を確定申告する個人事業主の場合|定額減税の概要と方法公開」をテーマに記事を書いたのは、歯科医院の院長先生から、「定額減税を確定申告する個人事業主の場合は、どうやるんだろう? 定額減税がよくわからない?控除方法が分からない?」という質問をよく受けるので、それならば定額減税を確定申告する個人事業主の場合について詳しく書いてみようと思ったからです。
そのためには、定額減税の概要と方法などについて説明したほうが分かりやすいと思ったので、定額減税の概要と方法などについて詳しく書いてみました。
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「歯科医院を開業する多くの先生方に本当に成功してほしい、そして歯科医院の廃業を減らしたい」そんな想いから歯科医院の院長先生に確定申告で悩んでほしくないという気持ちからこの記事を書きました。
歯科医院を開業する院長先生の確定申告のお悩みを解決することにより歯科医院経営で成功することを心から願っております。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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